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2022年09月06日

スピニング用カーボンハンドルの自作について

ボクはいったい何処を目指しているのか。
ガレージブランドでも脱サラを目指している訳でもなく。技術も設備もない素人が、妄想とアレンジだけで動いています。

以前は、手持ちのリールにダブルハンドルを付けていたボクですが、今は殆どがシングルハンドルに戻っています。
現在、シングルのカーボンハンドルはファンネルしか選択肢がありませんでしたがダイワでも出ましたね。くっそ高いのが(笑)
ファンネルは、エリア系の方が人気あるから、常に在庫が品薄。
スタコンのRCSSハンドルは現行はデザインがアレなのでボクは選択肢には無しです。
バザートのシングルハンドルはカッコいいよね。
でも55㎜位でライトゲームには向いてない。アレをライトゲーム用に40㎜位のがあれば良いのに。

って事で無いなら作るしかない。


ベイト用のカーボンハンドルをひっくり返して半分に切って使用します。
これ以降はその他のパーツが届いてからまた書きますね。



釣りの方は、相変わらず行ってますよ。
7月からずっと港内はマメばかり。

朝マズメにデカいアジが一瞬だけ回ってきますが、いつも隣の常連サビキ師に負けてしまう。。。
地合いが日の出間際の一瞬で、手返しを重視しないとデカいのには出会えない。
日の出を迎えるとフグの猛攻ですよ。

コンブとフグでジグヘッドとワームの消費が激しい。
ワームは、月下美人のシラスビームを多用しています。


あと、大きくても30㎝位だけど、ボトム付近まで落とすとハナダイも上がってるよ。






あ、あと、前回上げたリールシートは、修正しても不格好のままだったので没です。
  


2022年08月06日

新しいタイプのリールシート

堤防に折れて打捨てられていたパックロッド。

「GoGoコンパクト165」という竿。
調べてみたらキャスティング等でリールセットで2500円位で販売されているようだ。



見覚えの無い中華リールシートに可能性を感じ持ち帰って来た。



コレをヒートガンで温めて上手く抜いて
切って削って。。。


こうなった。


コレでは思い描いていた感じでは無いので
ケツを少し削って絞る。


で、こんな感じ。




もう少し絞って形を整えていくけど、

さすが三国製。

削っていくと中から気泡出てきて穴だらけだし、治具にハメて高速で削った際の匂いも体に悪そうな匂いがする。

大体削ったので今後は水研ぎして表面を整えて行く。

Fuji製よか素材が柔らかいかな。

感度の面からは期待できそうも無い。

コレを原型としてカーボン含有のレジンキャストでDRSSのように複製する手もあるけど…
内部もアーバー一体にしてモノコック構造にして。




いや、そこまで気に入った型では無いな。




追記:
最近はリールのハンドルをダブルハンドル卒業し、シングルハンドルに戻りました。
ただ、みんなも大好きなカーボンハンドルは卒業できず、ファンネルを付けています。
気の迷いで、見た目だけはカッコいいリブレのシングルも買ってみたけど、、、重いのよ。

やはり、カーボンハンドルと言うと選択肢がZPI(リヴァイブ)しか無いんだ。

オリジナルのシングルカーボンハンドルか。

城峯釣具のファンネル用のパーツ流用で作れそうな気がしないでもない。
ちょっと興味あるな。








  


Posted by T&Co. at 12:21Comments(0)簡単ロッドビルド

2022年05月23日

ウエダPro4EX

茨城県中央部の小規模漁港でも安定してアジの顔を拝むことが出来るようになり、今年制作したブースターティップやらをやっとテストできる環境になりました。
そこで以前購入して当家の宝物殿に展示されていたウエダのPro4EXを持ち出しました。
使用したのは2012年モデルのST-68EX(スティアー)です。




コレは皆さんが使用しているウエダのSWフィネスではなく、バスロッドにカテゴライズされています。
スティアーって昔EXシリーズになってからカタログ落ちしてたはずですが、2010年頃に突如復活した経緯があります。昔のスティアーは無ボロンの小型ファーストムービング系向きのロッドだった気がしますが、このロッドは高弾性パキパキのLim-TR1000の40tブランクを使用しています。チューブラ竿なので素では曲がらない「棒」なので、もしかしてSWライトゲームには全く向かない竿なのでは?と思っていました。

今回は05イグジスト2004STZをセットしダメもとで1.3gを放ってみましたが、普通にすっ飛びます。



バットはKガイドの全6個仕様で、糸抜けは素晴らしいです。
自作のATガイドセッティングでは、キャストの際は多少なりともラインが抜ける感触があり、それが普通だと思っていました。Kガイドの竿はブルーカレント等も所持しておりそのガイドに糸が抜ける感覚は普通と思っていましたが、このスティアーはガイドに糸が抜ける感触がありません。
これはセッティングの妙なのか。元々この竿は、バットガイドの位置が遠くにセッティングされていることも要因の一つなのか?
足高のKL-Lガイドが好きじゃないので、ライトゲームにはATガイド一択だったのですが、PEを使用する際は、キャスト時稀に絡む時がある為、KL-Lのような足高すぎないKLガイドの選択肢も有りだと思った。


で、1.3gジグヘッドの操作感もあり、岸際に寄っている超小鯖のアタリもしっかり感じます。
釣行日は平日潮止まり時間帯で、隣の堤防の世通しサビキ師も居らずアジがシャロー迄差して来ない状況下ながら豆アジ数匹と20㎝チョイの豆サバに遊んでもらい、「近代アート」とも云われる最後のPro4EXの使用感を堪能しました。
この頃の巨匠は、会社が解散する事で、残りの限られた材料を使用しつつも会社からのデザイン上のブレーキが取り払われ好き放題に作っていた時代で、市販品としてのバッファーを無視した際どい作品が多いのが特徴です。
ボクのこの竿も、EVAの造形も洗練された造形で素晴らしい作品です。


これ等の2008年~2013年のウエダ竿への憧れがボクのロッドビルドの原動力となっており、同じような見た目の竿を作り続けておりますが、未だ先生にお見せできるような竿は出来ていません。



コレはアソコでPeラインを使った2.5gジグ単も良いのでは?
  


2022年03月19日

久しぶりに台湾ブランク購入

以前の記事にペドロさんから台湾で新しく2ピースでライトなブランクが発売されたとコメント頂きました。
見てみたらよさげな感じ? 7ftでティップ1.3㎜-バット径9.9㎜の印籠継ぎの27gか。

最近の釣りは6ft~7ft台のロッドの出番が比較的多く、♯1が8320程度の細さで更に印籠継ぎって事は、♯2も細く結構曲がる感じなのでは?と思い試しに2セット購入。


でも今回の本命はX5915で試したい事があるの。
並継用の延長用ハンドルも併せて購入しティップにブースターを挿して7.4ft位迄伸ばす。
チョット短いワンハーフで制作しビジュアル的にはufmのAR-82EX-Rを少し短くしたフィネスVerを目指す。


ボクの目標は、ufmのIR-64FC-Rと、AR-82EX-RのライトSWバージョンの再現です。
欲を言えば、ufm終末期に僅かながらに制作されたベイトロッドのスマッシャーSM-71EXも再現したい。
あと畑違いだけど、STS-74Siもネオトラディショナル的に再現したい。

コレが作りたくてロッドビルドしていると言っても過言ではないです。
気軽に低価格で買えるブランクが台湾製ってだけで、別にマグナムクラフトに固執はしていません。
多分このこれらが完璧に再現出来たらロッドビルドは卒業するかもしれません。

注文用のメールを遡ったら、前回頼んだのが2017年4月!実に5年ぶりの注文でした。

少ないながら作っているつもりでしたが、最近はマタギとかJAが多かったから。


で、届いたブランク。
金曜発送から届いたのが火曜。
時間掛かるようになったね。国際佐川じゃなくなったし。

で、LG2-7220に触れてみる。
ん、素ブランクでは悪くない。ガイド載せてみないと何とも言えないかな。
マステで嵩上げしてIPSをセットして50gチョイ。
仕上がり予想60gを切る位。



で本命のX5915。
別売りの延長用52㎝パイプを並継で挿して74に延長。
1&ハーフというには長さ不足。1&1/4と言った方が適切か?
ティップの硬さはLG2-7220より少し硬い位。
コスト掛けて作るには現在の釣りでの必要性はあまり感じないが、旧AR風な美しいロッドを作ってみたいから。
無理に用途を探してみると港内での4g程度の小型フロート用にちょうど良い?
此方もマステ嵩上げでIPSをセットしたら75g前後。
仕上がり予想は80g位。少し重いか?


やはりIPSは全体のシルエットが美しい。。。。
並べてみないと判らないけど、ケツだけじゃなく全体的にシェイプして細身のシルエットに仕上げています。
黒のEVAでオールブラックでシックに纏めるのも良いけど、コルクと黒のコントラストも良い。
灰色EVAも良いけれど、今回はコルクで仕上げる予定。












  


Posted by T&Co. at 11:15Comments(2)簡単ロッドビルド

2022年02月27日

Titanium Booster Tip 1号&2号鱗付け

2本の新作竿を持ってテストに行ってます。
潮は下げ止まり直前とか、上げっぱなとか状況は良くありませんが、何とか竿にアタリを感じてみたい。


近隣の漁港では、サビキでニシンが上がり海中は温暖化どころか北方化が進んでいるようで、あわよくばジグ単「ニシング」を成立させたい。
そんな北方魚が入ってたら、アジなんて居ないわな。


で、完成順番が違うけど1号竿



2号竿



という珍しく2本持ちで現地へ。



反転食いのメバルはガツン!と来るので感度もへったくれも無く2号竿は鱗付け。
元々バス用ULブランクなのでこのサイズは余裕です。


問題は1号竿。
硬いブランクなので、最低でもJH1.5g以上無いと飛ばない。ジグ単は2g以上、小型フロートも試したけど、6.4ftでの小型フロートゲームはアドバンテージを感じない。
ロングロッドでこそフロートが生きると思う。ボクの普段の釣りでは出番が無さそうな竿だな。
暫く封印し、激流ポイントの近距離ゲーム出来るところを探そう。
あ、まだプラッギング試してないや。
潮回りが良くなったらプラグ縛りでやってみよう。



で1号竿では、ココッ!っていうバイトを取って暗闇の中、「すゎ!ニシンか⁉」とブチ上げたら跳ねないセイゴだったという鱗付け。
Pe02号だとロッドの強さが勝ってしまう感じ。バランス的には04号位かな?



後日、2本ともアジの鱗付け完了。
感度については、3匹程度じゃ何とも言えない。
でも硬い方の竿は、アジロッドじゃない気もする。
スネコン50位のハードルアーを扱うには良いかもしれないけど、弾きそう。
今回は、マイクロフロート3gを使いました。
柔らかい方も、使用感はチューブラ。
一般的なチタンティップのモソモソ・・・ってティップが入るようなアタリは出なかったけど。
数を感じてみないとイマイチ何とも言えないな。





3月にこの漁港でアジが釣れるのって異常だよ。
だって他に近くでは「ニシン」も釣れてるらしいんだよ?

海水温分布どうなってんの?



  


2022年02月15日

チタンブースタートップ2号(1号)完成



先の記事に書いた竿は、実をいうとブーストティップは2本目なんです。
記事でも触れた今年最初に手を付けてボツにしたロッドがあります。
2~3年位前に拵えたカーボンソリッド0.3㎜径の竿です。


元々バットの強さを殺すため、変則ガイドセッティングで組んだのですが、コレが思った程の効果を得ず、お蔵入りしていた竿です。コレのソリッドを抜いてブーストティップに差し替え全ガイド打ち替えてみたのですが、硬さが際立ってしまい再びボツとなっておりましたが、思うところあり完成まで仕上げてみました。作成は前後しますがこの竿のシリアルは2022No‘1なのです。
※実は前記事で完成した竿はシリアル2022No‘3という。。。

完成して振ってみても。。。うーんやはり硬い。
実際にフィールドで振ってみないと何とも言えませんが、ボツの気配濃厚。
プラッギングやマイクロジグには使えそうな雰囲気ですが、通常使うジグ単では2.5g以上のウエイトが必要な気がします。
キャロとかスプリットなら使えそうですが、6.4ftではボクには少し長さが足りない。
近距離激流の下層狙いとか当地には無いのです。


とりあえず、近所の漁港は季節外れのアジが完全に抜けたっぽいのでGW以降のシーズンイン迄保管ですかね。近々風が無い夜があればメバル狙いにでも繰り出してみますか。




って事で、当夜に風向きが良い事に気付き、新作ロッド2本をもって漁港へ。
海に着いて気付く。
低気圧通過したばっかじゃん。。。。満月干潮じゃん。
磯場は見慣れない陸地が延長され、沖はサラシまみれ。
港内小場所に移ると水が無いうえにココまでウネリが入って来てる。。。
今回作った硬ブランクでは、1.2gは少し厳しい感じ。
タングステン6.4㎜の1.9gから使える感じかな。
ハリが強いので弾き出すように飛んでいきます。
使用感はチューブラの感覚のままですね。


キャロや小型フロートも是非試してみたい。



ボトムの感触だけ確認し、時たま掛かる千切れた海藻(海苔)に心折れ早々に帰宅。



う~んテストにならない。
竿を貸し出すので誰かエリアとかでテストしてくれないかな。
ボク個人はエリアに興味ないんだよ。

  


Posted by T&Co. at 15:15Comments(0)簡単ロッドビルド

2022年02月07日

完成!Titanium Booster Tip

休日の朝からエポキシをヌリヌリ。
ボクの家は、節約の為ブレーカーのアンペア数を低く設定しているので、エアコンとコタツを使用中にヒートガンを使うとブレーカーが落ちます(笑)
モーターで回しつつエポキシ盛ってヒートガンで均してからエアコンのスイッチをオン。

現在愛用中はシルバーチップのファスト。このファストが廃盤だとか?
夏季なら4~5時間で硬化するんだが、冬季は触れるまでに12時間位掛かるね。
朝9時にエポ盛って、19:00頃硬化。



で完成。
もう少し文字入れしたいけど、取り敢えず使ってみてから。

EXC-65TiB
超々ショートチタニウムトップで使用感はチューブラのままでラインから伝わる信号をブランクに増幅させる目的。
始めて使ったグレーのスレッドは、色の組み合わせに迷うけど過度に目立たずアリだね。
失敗は、軟化させるためロッドに盛ったエポキシを流し込もうとヒートガン使ったら炙り過ぎてデカールが変色した事。

  


Posted by T&Co. at 10:17Comments(0)簡単ロッドビルド

2022年02月02日

久しぶりの竿造りネタとワーム

あけましておめでとうございます!


新年早々?久しぶりの竿造りネタ。




以前開催された埼玉のエリア系フェスに参加した安達ファンの知人から巨匠の出展された習作の画像が送られてきた。
巨匠の作品は、ABS製スライドフードでテネシー型?ハンドル-グリップ一体形成でブランクスルーの開放型というなかなか賛否の分かれる作品。
そんななか興味深いカスタムモデルの写真が1枚。

…なるほど!

これならチューブラ状態とあまり変わらず掛け調子で仕上がる。
尚且つ金属の感度増幅(ブースト)を見込めるのではないか。

従来のチタンティップの潮流の変化等の繊細さやティップの柔らかさを生かした食い込みの良さは皆無だけど、
所謂「動」の釣りでフォールや巻きの釣りでカツーン!と掛けるようなチューブラ竿の使い方で活躍できそう。
少し強で、1.5㎜チタンが合いそうな使い処の難しいブランクが数本手持ちであるので、ティップ側を少し重くすれば少し柔らかくなって軽量リグのキャストが向上しそう。

そして、手持ちに材料が揃っておりスグに着工可能。
リビルドしようと思っていた上記ブランクで拵えたソリッドティップ611でスグに試せそう。



って事で、611のガイドを解体。
ガイドを外し、ティップのカーボンソリッド抜いてティップを少し詰めてチタンを接続。
そして補強はカーボンテープ。出来るだけ伸びの少ない我が家の在庫で一番高弾性な40tのカーボンテープで接続口を補強。
この補強方法がなかなか曲者だった。
まずは曲がらない補強と口割れ防止の補強の2軸補強を薄く。
切って継いでで6.4ftに。

ブランクに貼ったネームを削り取り新たなネームを作成。
High Response Titanium Boosterと銘入れ。



で、仮組で振ってみたり天井にティップを擦ってみたりしたが、振った段階で「あれ?」となった。
チタン継いでもティップの硬さが全然変わらん。これじゃ2.0g以上無いと操作感無いぞ?
一応、スプリットやマイクロフロート用で時間掛かっても完成させるけど。

この作品はいったん中止!


これ程までにブランクの硬さに影響しないとなれば、L~ULクラスのブランクで試してみよう。
という事で、バス用フィネスULブランクで再制作したものが、冒頭の写真。
SKSSで制作中。


なかなか難しい色の灰色スレッドには紫のピンライン。

エポ乗せたらどんな色合いに変わるのか。

これも64で仕上がる予定。
ガイドは7個セッティング。


これが使い勝手良ければ、長尺でも採用していきたい。



肝心のティップの詳細写真はまだ控えておきますね。



そしてワームのお話。





ぼくのかんがえるさいきょうのワーム。



オリジナルワームを制作する大分県のクリエイターさんにオリジナルカラーを作って頂いた。

クリアーケイムラに緑と赤と金ラメ。
ぱっと見はレインズの#204カラーに見えなくもないが(笑)


沿岸海水温は下がる一方。早めに竿を仕上げて竿とワームの鱗付けを行いたい。

  


2021年10月09日

モーリスIR-64S(イントゥルーダー)を手にして

最近はロッドビルディングのブームも落ち着いてきたのか、アクセス数も落ち着いています。
これ位が気楽で良いです。
釣り場で「ブログ見てます!」とか言われると恥ずかしくて海に飛び込みたくなります。
注目されないからこそ書ける口の悪いインプレッションもありますもんね。


最近竿造りの記事を上げていないからってのもあるかもしれませんが。
アジングロッド造りでは、大体の情報は出尽くした感がありますもんね。
新しい工法などが確立されなければ。
そういった場合、もはやブログよりもSNSの方が手っ取り早い。
もはやブログは時代の遺物になりつつあるのかな?



さて、表題のイントゥルーダーの件です。

以前から書いておりますが、ボクはチューブラー竿が好きです。
ボクの竿造りの目標はufmのIR-64S(しかもFC-R仕様)を作る事です。

強調しちゃいますが、ufmのです。
あの耐久性を犠牲にしてまで感度を求めた潔さ。
何も継がず、素管の反響のみを武器に勝負するシンプルながらある意味「完成形」と言っても過言ではない竿。
そして、PCGグリップや、SKSSの造形の美しさ!
ただ、その高弾性故に、今のアジングのメソッドに適しているか?と言われれば…疑問ですが。

以前、モーリスに移籍しTFLと4Sを復活させることを知ったボクは安達先生にIRの復活を熱望したことがありました。その際「実は今、XTとIRを復活に向けてテスト中です」と嬉しい返事を頂きましたが、しかし2019年に発売したIR-64Sはボクの方向性とは違う物でした。
40tカーボンとグラスのハイブリッド。しかも2ピース!
ufm時代の純国産ロッドには拘らず現在のブランク生産は中国で、先生が中国の工場に出向いてブランク調整を行っており、そのブランクの輸送に伴い2P化は避けて通れなかったそうです。
割高でも良いので、シグネイチャーモデルで1Pモデルを!とも切望しましたが、よく考えたら、その為にマンドレル制作しプリプレグの切り出しパターン等も考えなくちゃならず、コストは「多少割高」どころじゃないよね。

ボクは46tとかそれ以上のキンキンのハイカーボン仕様だと思ってたボクのガッカリ具合と言ったらもう。。。。。

結局、大騒ぎした割には発売されたIRを購入せず、どうせなら変わった竿を。という事で同じハイブリッドグラス製エリアロッドARD-61F-T2RXという竿を買いました。
当然ボクはエリアはやりませんので、ジグ単で使用しました。コレはコレで面白い竿です。魚を掛けると大きく曲がって魚の突っ込みを吸収しつつも、バットが硬くしっかり止まる。





話しは戻りIR。そんなこんなで現在、古くからのコアな安達棒ファンの皆さんが新しいIRを褒めちぎっています。またこのIRによってウエダを知らない若いアングラー達もファンに引き込み始めています。
新しいファンはさておき、あの銘竿と言われる赤文字IRの腰を抜かす程使い切った程の手練れのユーザーも新IRを褒めるので、どれ程のものか1週廻って気になってきてしまった。
しかし、限定生産なので新品は難しいか?と思っていたら未使用品が低価格で出会ってしまい、脊髄反射で購入してしまった。





コレに組み合わせるのは、最近キメラ合成で仕上がった14イグニス2003(改)
その後、ピニオンとシャフトを更に磨き上げて更に巻きの軽さを目指しています。


イグニス2003のボディはベアリングサイズから見て恐らく2500番台なのでバランス的には丁度良い。
ザイオン製ローターに変えて数グラム軽量化するもリールスタンド付けてエステル04巻いて182g。
巻き始めの重さを左右する頭の回転部分を軽量化できたことは僅か数グラムの軽量化も使い勝手に大きく影響すると思います。



振った感じでは、「強めのARD-61F-T2RX」とは全く違う。やはりバス用フィネス竿。
琵琶湖の船上でも時間を掛ければ戦えそうな強さがあります。
説明通りしっかり張りの強い芯が入っている感覚が解ります。


ARDは散々高弾性ロッドを振り続けている現在は、グラスのウエイトを乗せる投げ方に戸惑いますが、
IRはそれとは違い通常通り投げても違和感無く飛距離も問題なし。
いつも通り強めに振り抜いてもティップの戻りは無いです。
使用リグはラインとの関係性もあるが、操作感を十分に得られるのは1.2g位からですかね。

ただ64という長さ。
ボクの釣り場では長さが合わないんだよな。
足元にテトラや昆布林等の根がある場所で中アジ以上を相手にした場合、最後のひとノシが躱しきれないこともありそうな長さ。

まぁ、ブランクが特殊過ぎてコレを手本するのは難しいけれど、ボクの竿造りの原点はIR-64Sなので
安達先生が生み出したIRの進化系でもあるコレを理解し、超える為に勉強します。

感度については、実釣では何不自由なく取れますが、鬼感度!という程でもない。
実際のところ、感度イマイチと評した自作SPI621ULと同等かそれに満たない位。
ボクの「感度」へのハードルが高いのか?いやそんなことは無い。
このIRでもドリフト中のフグの啄むアタリは獲れてます。


この現行IRを高評価しているのはハードルアーによる釣りに使用しているケースが多いので、今度はハードルアーでも試してみよう。


竿とリールにも無事に鱗付けが済んだ。



あと、ここ数年、ロデオのホワイトウルフ2lbクラスも相当優秀という話もネット上で散見されます。魚種もリグも限定しない「UL何でも竿」として、チューブラーのメリットを最大限生かした竿であると皆さんのインプレで感じています。あのufmの神感度に近いというインプレも!?
確かに以前よりもフィネス化が進んだアジングでチューブラーに拘るのであれば、この竿は一種の最適解であろうとも思います。

ただ、あのVSSシートとストレートグリップ、KR-Lガイドのセッティングがボクの好みではないうえ、現在のお気に入りの安いブランク(SPI)で近い物を作れる気がしています。

当然IPSシートorSK-SSにATガイドセッティングで。
IR-64FC-Rを目指すなら、抉ったSK-SSでしょうけど。


その為にちょっと確認したいので、2lbクラス1日貸してくれる人いませんかね?
大丈夫です。振るだけで分解しませんから(笑)


貸してくれたら、IPSやSKシートでビジュアル変えて同じような使い勝手の「2lbクラスもどき」を作ってあげる(有料)










おまけ
ARD-61F-T2RXのお話

柔らかめで結構面白い竿ですよ。

特にPEラインとの曲がる竿に伸びない糸の組み合わせも相性良いです。

まぁ、掛けるとなかなか寄って来ませんけどね(笑)
あと、流れのある場所でのボトムやストラクチャー周りを攻めると、スタックしやすいので注意です。  


2021年07月07日

ブルーカレント85TZオールレンジ

以前からチューブラのシーバスロッド未満の竿を模索中しておりましたが、今回買ったのは、ヤマガのブルカレ85tz。
って本当は4月頃に届いていたのですが、記事にするタイミングが無く。
合わせたリールは手持ちの19セルテート2500S-XH。


本当は、使い処の無い12バンキ2500HGSを使おうと思っているけど、整備がまだ終わっていない。
バランス的にはもうリールはワンサイズ上げた方が良いかな。


近くの小磯で早速使ってみた。
15g位の自作フロート(Dタイプ)の遠投。
いつものマイクロフロートと違い飛距離が出るね。
今迄は届かなかった沖の岩礁帯に出来るヨレとかにもアプローチできる。
フグしかいなかったけど。


うーん。やはりヤマガとボク自身の竿の意匠の好みが合わない。
スズキブランクとかノースフォークーク(NFC)みたいな感じ?
調子が好きじゃないし、振り抜けもホワホワの振り戻しが凄く収束が悪い。
もっとバット~ベリーあたりがパキパキでキャスト時の収束が早い竿が好き。


その他余計な買い物せずに1本スペリオル83T買った方が良かったかも?とも感じたけど、

ただね、背負える許容範囲が広く、その範囲内で空気抵抗とかも気を使わずに何でも全力キャストできる。アジ竿だとキャストにも瞬間的な荷重に気を使うからね。曲がるけど丈夫な竿で名前にオールレンジを冠するだけあって、表層巻物からジグのシャクリ、底物ズル引き等何でも出来る竿なのでサーフや突堤でアジの回遊待ちの間にメタルマルとか小型ショアラバとかも竿を持ち替えずにキャストできるって所が最大のメリットかな。

使っていくうちに感じたことは、フロート等のフルキャストを前提とした長尺ブランクはこんな感じが最適解かもしれない。


この辺の長さ(8ft以上)のシーバスロッド未満のブランクって無いのよ。
ニッチな分野なので、現状8ft以上のブランクを製品化しても売り上げは見込め無いのだろうけど、
ボクのポイントでは概ね7ft以上が必要なポイントが多い。
62位では、回収時も魚を掛けてからも足元のストラクチャー(昆布林や沈みテトラ・捨て石)を回避するのが大変なの。

でも最近のコロナ過による釣りブームの再来で漁港内のマナーが地に落ちて釣禁が増えたが、行き場を失ったアングラーが港外のポイントに目を向ければ長尺ブランクの需要も増えるのかな?



あと、在庫が心細くなってきたのでガイドを購入。
今回は、GWを挟んだので入金後6週間掛かりました。


久しぶりに記事起こしたんで書く事は沢山あるけどダイジェストで。

今シーズン最大の獲物は175㎝のスレ。(自分)
アジがポロリして慌てて掴もうとしたらジグヘッドを見失い、探したら手にぶら下がっていた。
幸い痛点を避けていたので痛みも無く、貫通させて硬いマイクロバーブを削り取って抜きました。




トビウオ釣った。


凄く美味しかったので、明確なメソッドがあったらまた釣りたい。
  


2021年06月09日

新リール導入に伴うロッド新造

久しぶりに1本制作。
以前より懸案事項だった、足元にテトラが沈んだ場所や海藻畑のポイントでフィネスなリグを使える7ft前後のロッド。
昨年はそんな感じの竿を極細ソリッドを使い2本作ってみたが、イマイチな感じなので、新たにチタン穂先で制作してみた。





重い腰を上げたのはリールを買ったから。

05イグジストを愛用するボクにはマグシールドは害悪でしかない。
ただ、ザイオンボディーに剛性を落としつつも素晴らしいデザインの12モデルも、アルミスプールとシャンパンゴールドの高級感漂う15モデルも美しいよね。

って事で、15イグジスト買った。
2003F-Hです。珍しくハイギア。

※この竿は以前作ったTR-76LLね。

15モデルからボディーの大きさがシマノ寄りになったんだね。
当2003F-Hは2500番とベアリングサイズが同じで、今まで使ってない1470サイズとか。
って事は2505番はシマノのC2500的な位置なのか?
2505スプールの径は従来と同じ2500番サイズなの?LT化した現行モデルの方がライトソルト竿には使い勝手良いか。

で15イグジスト巻きは滑らかでカッチリした巻き心地。
でも巻き出しがクッソ重い。ハイギア+マグシールドのせい。
回り出しが重くて、回りだせばヌルーンと回り続けます。
これはマグ抜きしてどれ位巻きが軽くなるか。
ドライブベアリングのマグ抜き用ワッシャー買わないと。。。
ボクは、リールにはスペアスプール無いと不安で死んじゃう病なので替スプール探そう。

そして自重が重い。
自重175gで、さらに個人的好みでリブレの43㎜シングルハンドルをねじ込んじゃったもんだからコンパクトなのにズッシリ感が凄い。2003Cにすべきだったと後悔。
15ツインパの同系並。巻きのしっとり感も近い。
これは7ft台の竿のバランス取りに丁度良いか?


って事で、長年作ろうと思っていた7ft前後のチタン穂先竿をチョイチョイと作りました。
足元にストラクチャーのあるポイントで短竿では躱すのが難しいフィネスな場所用の1.2g主体のジグ単用です。6‘11で制作。

昨年作ったガイドセッティングでお試し制作したソリッドティップ竿をリビルドしても良かったが、ブランク余ってるので新造しちゃってます。

EVAは前に削ったのが有って、IPSはリビルドで外したもの。
チタン穂先もリビルド用に外したモノ。多分2015年頃に使っていた穂先。
ハンドルは昨年制作した分の残りの4軸パイプ。
長いチタン竿は先重りが出るので、ハンドル部分は少し厚めのパイプで手元自重を稼ぎたい。

材料はあるので、リアのEVAだけ新たに削り出し。
ガイドはAT16、KL5.5、kt4.5-3.5-トップの8個仕様
ブランクは、某B品

特に新たな試みも無く作ったので、朝8時に着工しお昼にはラッピングを終え、そのままシルバーチップのファストでコート。
天気が良かったので、タレ無い程に硬化したら、温室状態の車内に放置し硬化促進。


当日夜にはネーム無しの使える状態まで仕上がるという組み上げからコーティング迄1日で終える超突貫工事が無事終了。
流石にお昼を食べる暇がありませんでした。


ネームも無事入って完成!

2年ぶりにチタンティップ竿作ったけど、相変わらずベンディング汚ねぇな。

キャスト性と反響感度位しか確認できない豆しか釣れてません。


  


Posted by T&Co. at 15:38Comments(0)簡単ロッドビルド日常

2021年04月27日

SPI-621UL再び

以前作ってみたものの、手元への響きがイマイチで暫く使っていなかったJAのSPI-621ULを今シーズンは多用している。


ufmのIR-64EXを竿造りにおいて生涯の目標に掲げるチューブラ好きにとっては、趣は違うけど、0.6gが普通に使える先径1.2㎜ファストアクションのチューブラブランクは貴重な存在なのです。
以前に造ったAJX5917を削って作ったチューブラよりも断然使いやすく、フッコを掛けてもバスロッド故のバットセクションの強さで全く不安を感じないブランクです。


何も継がず、一切誤魔化しの無いブランクスルー構造のチューブラブランクこそが感度の極みと思っているのですが、このブランクがまた響かないのよ(笑)
ティップ&ベリー辺りの響きでアタリを取ってる感覚。手元で響かない。
や、実釣の範囲でアタリを見逃すホドの鈍いブランクではないけれど、上記であればもっとカッツーン!!って響いてもおかしくないと思っているんです。


なので、作り直しというか、もう1本新造して内部構造を変えて作って比較してみようかなと地元の釣具屋さんに在庫であった物をオカワリ購入。


実は、更に同じブランクをもう1本発注してあるので、オカワリ2本。
1本はIPSで、もう1本はSKSSで作ろうかなと。

別に製品化する訳でもなく、物好きに販売する訳でもナイのに、なんで同じブランクで同じ用途の竿を何本も作るのか。
それくらいこのブランクに可能性は感じています。
手練れビルダーの皆さんも是非チャレンジして欲しい。それ程値の張るブランクではないので。(税別7500円)

どうにかして感度の良いロッドにできたら、これで短尺の港内用ロッドは作らなくなるかもしれない。

あと、どうしても響きが出せなければ、極細PEとセットにすれば良いかな。


最近は、以前に教材で買ったこのハイブリッドグラス竿とPEの組合せが好きです。

今後も当ページ上部に広告が出ないよう更新頑張ります。
因みにGWは普通に仕事です。  


Posted by T&Co. at 13:53Comments(0)簡単ロッドビルド

2021年04月03日

居着き?開幕?

また2か月近く空いてしまいました。
お久しぶりです。

ボクのお仕事は、寝当直業務があります。
もっぱらリールと工具を持ち込んでバラシて整備する時間にあてています。

猫を飼っている方なら共感頂けますが、家でリールをバラすと猫が邪魔するし、なにより抜け毛が入り込むんです。



そんな中、最近はイグジスト2004STZをメンテナンスしておいたので、小メバルと遊ぼうかと近所の漁港へ。
ラインも巻いて暫く経った黄色いルミナからクリアなアンバーコードへ巻替え。


このリールには黄色いラインよりもクリアがガンメタのリールを引き立たせますね。
ロッドは以前作ってお蔵入りしていたJAのSPI621UL。2年程前にブランクの塗装を剥いてIPSの筒をカーボンに差し替えて作った竿です。

(過去の製作時の画像より再掲)

嫁と玄関を出ると結構な風が吹いていましたが、ボクのポイントなら上手く風を避けるかな?と甘い考えでおりましたが、現場は強力な向かい風。。。。

まぁ短時間でもいいや。と糸を垂らします。
今日のメバルは巻きの横の動きよりも、フォールに反応が良く1投目のキャスト直後から当たってきます。

1キャスト1ヒットで手のひらよりも小さなメバルと遊んでいると、嫁がリールのドラグを鳴かせつつ良型(中型)アジを上げました。
え⁉アジ⁉予想外です。

越冬の居着き?

5分ほど経ってボクにも一回り小ぶりな20㎝程のアジ。


あれ?廻ってる?
その後はアジからの返信は無く、相変わらずの無限小メバル。
越冬組だったのか沖から差してきたのか。答えは出なかったが、今シーズン初鯵は獲ることが出来て良かった。


今回使用したSPI621ULは、ティップも細くて柔らかく素直なベンディングで1g前後のジグ単と非常に相性が良い。
マグナムのブランクを削って柔らかくするよりも余程使いやすい。
ただ、アタリが手元に大きく響かないという大きな欠点も持つ。
ボクの作りが悪かったのか?響きの悪いパーツは使ってない筈なんだけど。

チューブラでのジグ単愛好家としては、このブランクのキャストフィールは一つの答えなのかもしれません。

って事でリビルドか、もう1本オカワリして新造すべきか。

  


2021年02月10日

JASTACEよりシェイプ加工した灰色EVAが発売!

ファイブゴア社よりシェイプした灰色EVAが発売されるそうです。

JasutaceのSNSより写真拝借

長年の布教活動が実りましたね。

これはもう、ボクも国内ロッドビルディング界隈ではインフルエンサーの1人であると認めざるを得ないね(笑)

SNSでは、この灰色EVAの色について議論されていますが、薄くても問題ないです。
手軽な染色の手法を確立しているので。

後は、IPS用とVSS用の再発売を待つばかりです。
宜しくお願いします。



ボクの野望は、グレーEVAを用いた往年の名作であるufmのSEA-RUNとSAURUSのBLACK-FINを正常進化させたような竿を作ることです。
どちらも同じ製作者の匂いがしていますが。
意外と当時のufmってけっこう色んな竿をOEMで作っていた気がします。
違うかな?

そしてSeaRunって専用ブランクなの?トラウトブランク使用しているの?
トラウトのHブランクを使っている気がしてならない。

あと将来リメイクしたいのは、初代コンバットスティックのストライクマスターGCMC-70MとパームスのEGC768。
今の釣りに全く必要としないディープクランク竿と、フリップ用竿です。

  


Posted by T&Co. at 12:11Comments(2)簡単ロッドビルド日常

2021年02月01日

TR-76LLって廃盤なのね。

1月の特選ブログに選出されたにも関わらず前月の記事が2件という体たらく。
安定のペースです(笑)

昨年5ft台の竿は作ってませんでした。特に最近はチタンを1本も継いでいません。
なぜなら、沢山持っているうえ、ショートロッドが活躍するような港内常夜灯下のような足場が低く整った場所で釣りができる環境が減っているから。そういった場所以外でアジが釣れそうな場所を探すとなると、ショートロッドでは厳しい場所ばかり。
足場が高かったりテトラ帯だったり遠浅で飛距離が必要だったり。
そうなると必然的に竿は長く、バランスをとる為にリールのスプール口径も大きくなります。ボクのリール達も、2500番台が増えてきています。

この密を避ける渦中、アウトドアや釣りが一時的に脚光を浴びておりますが、あのバス釣りブームのような地域産業振興の為の歓迎ムードは一切なく、排他的感情渦巻く全国の海辺の町は釣り人の漁港締め出し一歩手前です。

港内でこそ真価を発揮するショートロッドよりも、河口や突堤などで使う長尺ロッドが今後需要は伸びるのではないでしょうか。
特に7.4~8.5ft。
多くのメーカーさんは、長尺アジングロッドのラインナップが非常に薄いよね。何となく6ftの竿のスペックを基準にレングスアップしました的な竿が多い。明確はコンセプトを持った長尺竿は数える程で、それぞれに既に信者的ユーザーが着いてます。ソルセンとかその辺上手いよね。アレはプロダクターが巧いのか、テスターの説得力が高いのか。


そんな中、マタギのライトソルト用ブランクスーパーショアTR-76LLが廃盤になっていた。
えぇ⁉いつの間に?と思ったら昨年2020年のカタログから既に無かったのね。
スーパーショアTR-76では、76LLと76MHが廃盤。
なぜ?あんな優秀なブランクが廃盤になってしまったのか。。。。

あんな長尺チューブラー向けのブランクは中々無いのに。
手持ちにあと1本持っており、エアリティー購入に合わせたバランスの取れる竿を作ろうと思って、2ピースのジョイントセクションをカーボンテープで追補強したばかりですが、このブランクは、もっと技術力が上がってから、もっと繊細かつ飛距離が必要な釣り場を発見してからそれに合わせて作った方が良いかな?


うーん。今手持ちの長尺ブランクはSM8325とウエダの82ブランクとTR76LLしかないんだよな。1本買い足しておきたい。
実はマタギに最近確認したら、まだ4本在庫があるらしい。
ボクは先々を考えて今後も手に入るブランクを買おうと思っている。
次はTR-78かな?
NFCもスズキブランクもパリッと感が無くボクの好みじゃないんだよね。

ボク的には「曲げて獲る」ではなく、「キャストからアワセが決まるまで」の方が重要なんです。


って事で、写真無しも寂しいので、TR-76LLで先日釣った凄く痩せた長細いメバル(銀メバル)を載せておくね。


この位の細さなら、足場が高くてもシンカーアジング03号、リーダー0.6号で余裕で抜けます。

もっとデカい銀メバルも掛けたんだけど、ネット持って行かなかったので、テトラにずり上げようとしたらラインブレイク。
意外と丈夫なブランクです。  


Posted by T&Co. at 17:00Comments(0)簡単ロッドビルド日常

2021年01月09日

ルビアスエアリティ予約完了

予想通りの金額でしたが、公言通り1台予約しました。
あれだよね。金額的にルビアスって名乗っちゃダメなヤツでした。
庶民の味方、ミドル機種の代表格であるルビアスをセルテートを超える設定にしちゃうんだもん。
ただの「エアリティ」にして独立した限定シグネイチャーモデルにしちゃえば良かったのにね。

今回はFCLT2500Sを予約。

え⁉アジング用なのに2500をチョイス?と思われるかもしれませんが、2000番台以下は使い切れない程に持っており、昨年購入した12イグジスト1003や、何台目になるか不明の08月下美人も整備中で完全に仕上がっていない状態なので。小番手機種は今回は見送り。


※写真は19セルテ

2500番は、すでに19セルテートを所持しており、スプールや社外ハンドル等の使い回しが可能である事、近隣で近年は港内常夜灯下のような恵まれた釣り場が減少しており、短尺よりも6ftや7ft以上のロッドを振り回す釣り場に行くことが増えているから。

ただ心配は、既存の竿はリール自体の200g前後の自重を加味したロッドバランスだったので、手持ちの竿の組み合わせでは先重りを感じてしまう恐れが。
更に長尺ロッドは殆どがチューブラなので、2g以上のジグ単やキャロ&フロートを目的にした竿ばかり。足場の高い堤防やテトラ帯等で0.8g程度のJhでのフィネスな釣りができる竿が無かった事から、リールの新規導入と共に制作を決意。


ブランクは、在庫のTR-76LL。これにソリッドを継ごうかな。
ソリッド挿す分少し延長になるので78位か、ケツを切って74位にしようか。自重は60g前後で作る予定。
今回はドリフトとか静の釣りに特化したバランスの良いロッド。
現在は、シート回りのパーツ選出と、ジョイントセクションのカーボンテープ補強を進行中。
最軽量には、もはや触手は動かないけれど、軽いに越したことは無いので、
リールシートもスクリュー含めてオールFuji除外のフルスクラッチシートで作成中。



カーボン製フードに着手していますが、それなりの巻き数でテープを巻き上げたけどすごく薄いんだよね。。。。
もう少し重ね巻きで強度アップさせるか。
ただ下のフードは、とても大事な場所にエア噛みしててボツになる。
これで巨匠のプロトのようなテネシーで「天」モデル作ったら超軽量竿出来るわ。

  


2021年01月01日

昨年を振り返り

昨年は世界規模で大変な一年でした。
そして都内では大晦日にして最大の感染者数を記録。。。
今迄は序章に過ぎなかったのか?年末休暇で気を抜いたのか?
本当は、都内にブランクの買い付けに行きたかったところなのですが。
罹患できない仕事柄、まだまだ気を引き締めていかなければなりません。

さて、今までは無暗やたらに同じような竿を作っておりましたが、昨年は制作本数がぐっと減りました。
チタン穂先の竿は1本も制作していないという。
昨年作った竿は以下の通り。

711MHS 使い処に迷っていたDRSSを初めて使った竿。
フィッシングショーでEG社のスーパーD76MHのプロト竿を振ってみて影響を受け、TR-76MLにソリッドを継いで制作しました。
あの段差のない滑らかなリールシートは晩秋の夜釣りではフリーノットのインナーグローブを使用していると滑って何度が落としそうになったことも。
現在は、主に12バンキC2500HGSとの組み合わせが多いです。


次は、610S
0.3㎜ソリッドを継いだ竿です。
試験的なガイド配置にしたら失敗し、ガイド乗せ換え予定の改修順番待ち。
ハンドルに4軸カーボンを採用した今風?なロッド。
ブラックアウトした08月下美人に合わせた黒&シルバーのコスメにしようと思っていたが、制作中に気まぐれで蛍光イエローをピンラインで巻いたら思った以上に印象が変わってしまった。
改修工事の際にチタンに差し替えしようかな。


次は63S
前回のガイド配列の失敗に基づき、同じコンセプトでSKSSで制作した竿。
ティップは0.4㎜の高弾性ショートソリッド。
これもパッとしない竿でした。
ブルーブルーの古賀氏に振ってもらったところ、「ちょっと強めのストレンジ。」と的確過ぎる感想でした。
リアエンド未切削につきマステで保護しつつテストしていましたが、完成を待つことなく早々にボツになりました。


最後にリビルド。
デカアジ用ジグ単ロッドとして突貫で2018年に制作したTR-76LLのリールシート周りをリファインしました。
フロントにEVAを配して前持ちの手の感触を変えてみた。
悪くないね。2021年のロッドはEVAフードが流行りそうな予感がします。
やはりグレーEVAは良いですね。
JAのグレーEVAは色が薄いのですが、簡単な染色の手法が確立したので今後も積極的に使っていきたいです。



今年の最優先事項は、ベイトロッド。
コレは自分用にも考えています。ベイトリールも古い機種ばかりなので、1台新調しようかな。新しいジリオンかっこいいしね。
未だにボクのベイトリールはプレッソベイトとTD-Z103MLを弄ったやつというね。
ベイトリールについては、ボク自身アジングに採用予定は考えていません。
ベイトアジングは究極の自己満足だと思いますが、ボクはそこまで至っていません。
価値観の相違です。否定する気はありません。
巻きの釣りよりもドリフトをはじめとする繊細な「静」の釣りが好きなのです。
ずっと悩んでいたリールシートにも目途がついたので残る問題はアーバーだけです。


次は、9ftアジングロッド。
近年流行のフロートアジング。
いまだに、あの沖の潮目にはデカいアジが回遊しているのではないか?という妄想が捨てきれずに居ます。
堤防先端やサーフアジングで北関東ギガを狙っていきたい。
フロートの遠投で太めのリーダーを考慮し、ガイド径も考えつつアジングロッドとしての機能美も表現したい。
久しぶりに台湾製のシーバスブランクを買おうかなと思っています。


リールの注目はルビアスエアリティ。
先日の記事のアクセス数でランキングが爆上げしました(笑)

ただ懸念材料は販売価格。絶対にルビアスの価格帯から跳ね上がるハズ。
下手したらイグジスト並みになるかもしれないと感じています。
先駆けて発売になったベイトリール。
Mgボディーのスティーズリミテッドと、アルミボディーのジリオンでは、売値が倍以上違うという現実を見ちゃうとね。
1000番と2500番買うぜ!なんて鼻息荒かったけど、1台60,000円台です!とかだったら。。。。
とにかくメーカーからの発表や、雑誌のリーク情報を待ちましょう。

今年もユルく交信できればと思います。宜しくお願いします

って事で今年もよろしくお願いします。
  


Posted by T&Co. at 13:59Comments(0)簡単ロッドビルド日常

2020年12月14日

スーパーショアTR76LLのリビルド

お久しぶりです。
前の記事からあっという間に2か月ですか。

この時期は結構お仕事が忙しく、文章を考える暇がないんですよ。
その分ツイッタやインスタは短文で済むので比較的アップしています。
釣りには近所に行ってますよ。


12月だというのに水温が高いのか、まだアジが居ますね。
感覚的には水温の低下が1か月遅れている感じですね。


それにしても、夏に釣れるはずの菜箸サイズの太刀魚が12月に港内に居るってどうなのよ。

今年の釣行は、大体嫁が付いてきているので、スパイク履いてベスト着て臨むような危険を伴う場所やテトラ帯からの釣りはやっておらず、港内の明るい足場の安定した場所ばかり。

なので近年作っている長尺ロッドの出番はあまりなかった。
2018年に造ったスーパーショア76LLも殆ど出番が無かったので、すこしリファインしようかと思う。
この竿は、ボクの中でジグ単で狙うデカアジがブームだった時に慌てて突貫で急造した竿なので、色々不細工に仕上がっている。


写真は、当時釣った大きめのアジ。
もう少し大きいアジも居るんですが、ボクには釣れてない。

で、この竿。
IPSグリップの太さや、切削不足によるEVAとリールシートとの僅かな段差、リアエンドの不細工さ。ガイド選択もセッティングもダメ。
全てにおいて気に入らない。
EVAの灰色だけが気に入ってる。
なのでリビルドしちゃおうかな。とバラして手直し中。

※このように、作った竿には製造年入れておくと分かりやすいです。
今回のリビルドでは入れてませんが。。。。

でもTR-76LLはもう1本素ブランク持ってるから新造の方が速いんだよな。

今回は入手困難なグレーなIPS用のEVAを使っているので、コレを外さずに周りをマスキングしてハンドシェイプで整えた。次に、最近握り心地が気になるフロントグリップ。
薬指と小指の間にリールフットを挟む前持ち気味なボクは。パーツをギリギリに切った軽量セッティングでは、ブランクタッチしすぎてしまうので、フロントグリップ有りの握り心地が丁度良い気がしてきたので、EVAの端材を削り出してフロントグリップを付けてみた。



フードは元々付けていたレーシングスクリューだったり、SDを付けてみたりしたが、結局作り置きのカーボンフードでまとまった。
俗にいう、「Fragment」スタイルである。

まずます。もう少し太さにメリハリがあった方が良かったか?

19セルテート2500番と組み合わせてみたが、旧2004番位の方が良いかも?

あ、あとフォロアーさせて頂いている変態マルチピースロッドビルダーの「がう」さんが自身のブログにボクのブログを紹介いただいているのでボクもお気に入りのリンクを追加しました。変態的に竿を切り刻み、組み上げる氏のブログはこちら  


Posted by T&Co. at 17:53Comments(0)簡単ロッドビルド

2020年10月14日

イグジスト1003がまとまらないけど、それ用の新しい竿を作る。

今年の茨城中央部は、アジの魚影はすごく薄く、盆過ぎから入ってくる豆アジすら未だ来ず。。。な状況ですが、
掛けたら良型なんですよ。アベレージが26~28位。
数本釣れば「ツ抜け」せずとも意外と満足できちゃう感じです。
ただ、日ムラもあって一晩ノーバイトなんて言う日も普通です。



さて表題の12イグジストの整備について、グリッチオイルに変えて都合3回目の組みなおし。
組んで使ってバラしての繰り返し。オイルはグリッチオイルのRosaをメインに。


組上りは滑らかなんだよ。でも実際海に行ってデッドスローで微妙にコロ感を拾う。
回収時の早巻きは軽いヌルヌルの巻き心地で気持ち良いんだが。
コレは…やはりベアリングが誤魔化し効かないレベルか?
って事で、ベアリングを購入。

DDL1370のオープンを香川県の某塩ビ店から6個買ったのですが…組付けようとしたらハマらない。
よく見たらチョット大きい。サイズを測ると外形14.0㎜。
どうやら届いたのがDDL1470っポイ。

買ったのは6個。1個だけ本物の1370ZZ(ハーフオープン)を入れてます。(右の1個)

流用できる規格じゃないので全く役に立たねぇ。。。
返品処理するのもメンドクサイので、今度はモノタロウで買おう。
どれもテスター(割りばしw)に突っ込んで回した感覚では違和感ない感じもするし、ダメと言われりゃどれも怪しく思えるので、駆動系は総取り換えの予定です。


今はベアリングの具合を見る為に積極的に使っていますが、組み合わせる竿が無く以前作ったAJXのチューブラで組み合わせています。
使った感覚は、スプールのブランキングが大きいのでドラグ音が大きいです。


12イグジストを使った後、05イグジスト1003に持ち替えると05のサラサラ感に惚れ直す程度の巻き心地です。まだまだ05イグジストの巻き感には至りません。
さて使用しているAJXは3年ほど前にティップを研いだファインチューブラー仕様で、非常に使いやすい竿ですが0.8g以下は流石に使いにくい。
今月作った610(70)ソリッドティップもガイドセッティングがイマイチで改修工事待ちなので、仕掛中のもう1本を仕上げてしまおうと思っています。
リールシートはSKSS。



チタン竿よりも長めで、振り抜けが良くラフに使えるソリッドティップ仕様。
やはりボクの中でデザインの美しさはPro4EXのTFL-63FC-Rがダントツで美しいと思っています。
そんな感じのリールシートで、取り回しの良い6.1ftで先径0.4㎜ショートソリッドの竿を作っています。
リールシートが出来れば後は惰性で出来そうな感じなので頑張ります。

12イグジストに合わせたコスメにしようと思ったら期の迷いで赤メタのスレッドを巻いてしまう。。。。
うーんクセが強いな。


  


2020年08月18日

突貫制作でなんやかんやで使える状態

先日のログに書いた0.3㎜ソリッドティップの竿ですが、昨日の休み1日をフルに使い何とか使える状態になりました。
シルバーチップのファストでガイド部分は1回ポッテリ塗り。
ネーム部分だけは薄塗り&研磨で複数回予定で1回目終了し触れる位には硬化しました。


しかし仮組段階では6‘10だったのでネームも610で制作しましたが、乾燥後に計ってみたら7.0ftに伸びてる不思議。
接着時にハンドルパイプ間違ったのか?


嫌いなラッピングでは糸色に迷ったけど、買った08月下美人に合わせて黒ベースにシルバーのトリムでシックにまとめ、ティップ周りだけ視認性の良い蛍光黄色を巻いて良い感じだったんだけど、ほんの気の迷いで蛍光黄色でネーム部分をピンライン巻いてみたらすごく目立ってしまいコンセプトが台無しに!!


これでは常にルミナシャインの黄色を巻かなければいけないトラップ。。。。。
GOSENの呪い。


0.3㎜と言ってもショートソリッドなうえ、ほんの数センチが細くて元は1.2㎜なので意外と丈夫です。そして、テーブルに落とすと「チリン♪」とデジーノ同様に甲高い音を出す謎の硬質カーボンソリッドなので、通常の30tソリッドよりも硬いです。
数年前に8326B1でこのソリッドで組んだ短竿を使っていましたが感度も良かった記憶があります。
カーボンソリッドの軽さでチタン並みの追従性とオフ感度が取れれば良いなぁ。


まぁ、使ってみてティップがスグ折れたら610になるし(笑)


あと、ネームは入れた方が自己満足度がぐっとアガります。
手書きやデカール印刷等の手法がありますが、ボクはデカール印刷して貼り付けています。
まだネームを入れたことのない方は是非とも挑戦してみてください。
性能的には1㎜も強化されませんが。

詳しい手法については、他のビルダーさんのブログを見てね。



追記

一応近所の漁港でアジの鱗付けは終えました。
今回は、08月下美人のスプールへ糸を巻いてないので、同じくブラックアウトした12バンキの組み合わせ。


更に追記
月下美人にルミナシャイン黄を巻いて漁港に行ったよ。


このアジは巻きの釣りで反転バイトだったので感度も糞も無かった。
ミドル長からの竿は、バランスを考慮しないと先重りが疲れる竿になっちゃうね(脆弱)



今回の竿は、テスト的にバットのATTG12.0ガイドを通常より20㎝程離して乗せてみた。
具体的には本来8.5ft前後の竿の元ガイド位置に乗せています。ベリー~バットが強めの竿なのでバットの強さを殺して小口径ガイドの糸抜けを優先で考えたセッティングでした。
ロッドの上半分にガイドが乗ってるような感じで若干違和感あり。測ってないけどリールフット中心部より概ね75㎝以上間隔空いてます。
キャストフィールも変わるし(いまいちスッキリしない)、少しでも風があると糸のバタつきが大きく、ブランクへの叩きを感じます。

これはガイド打ち直しか?
もう壊していちから作り直したい。
新造の方が早いか。

  


Posted by T&Co. at 11:33Comments(0)簡単ロッドビルド